食の備忘録 番外編#44:大釜炊きご飯 米どころん銀座3丁目店「6月の新メニューを食す」
相変わらず米どころんに通っている。外食でバランスが良い(と思われる)食事が取れるのはやはり貴重である。5月の末にメニューが一新され結構入れ替わったので、そのあたりを重点に紹介する。
2017年6月上旬訪店
新メニュー1:わらじ豚タレカツ丼(950円)
出てきたときのインパクトはそこそこある。温玉はサービス券分である。大きなカツが2枚とボリューム感がある。これにさらに1枚追加してカツが3枚のメニューもあり大食らいな諸兄も満足するであろう。
丼ということで、そのままかぶりついたが1切りが大きすぎて食べづらい。せめて3分割くらいに予め切っておいてほしい。味は以前あったタレカツ丼と同じである。むしろあちらの方が食べやすかったので好きだった。このメニューと入れ替わりでなくなってしまったので残念。
新メニュー2:わらじ豚カツカツダブル定食(1070円)
新メニューは肉攻めである。またしてもトンカツ。こちらは丼ではなく定食で、トンカツも薄く大きくというよりは、肉厚のトンカツ志向というところか。専用のソースが付いて中々うまい。これも3枚になるメニューもある。おかずとしては十分すぎるのでご飯がいくらでも食べられる。しかし、これも切ってないので食べづらい。
新メニュー3:唐揚げ盛りだくさん定食(980円)
唐揚げをいろいろな味で味わえますという触れ込みの唐揚げ定食。レモン、マヨネーズ、ソースが付いてきた。
唐揚げは通常の定食の2倍の8個。なぜか平均よりも安い唐揚げ定食であるが、おかず2倍という豪勢な(?)メニュー。但し、同じものをたくさん食べることになるで味に飽きが来る。そこで味を変えるためのソースやマヨネーズということである。お腹一杯に食べたい人向けメニュー。
最近のメニューが肉・肉・肉と男性客志向まっしぐらでちょっと大丈夫かと心配になる。以前は割と健康志向メニューが並んでいたのでその路線でかんばってもらいたいものである。
食の備忘録 #147:IJ (ichi-jyoji)「裏路地のビストロで飲む」
2017年5月中旬訪店
分かりづらい場所にある店に行くからと連れて行かれた先はビルとビルの間にある古民家であった。路地は本当に狭く車はもちろん2輪車も入ってくるのは難しいような狭さである。その中に突如として現れるライトアップされた民家。
IJと店の名前なのか何かの記号なのかもよく分からないマークのみが見える。
店名がIJと非常に分かりづらい。店の入り口まで行くと古民家に似つかわしくない洋風の扉。
中に入ると、古民家を改築して作ったであろう店で、内装は古臭いがよく手入れはされているようで汚くない。狭い階段を上がり三階へ。こんな古民家で3階かといったところ。完全に屋根裏であった。
この日はコース料理と飲み放題であったが、飲み放題のドリンクは一部を除いて3階に設置された冷蔵庫から直接出して自分達で取るスタイルであった。オペレーションがきついということであろうか。ビールはさすがにないので下から持って着てくれるが、ワインや日本酒、ソフトドリンクは冷蔵庫から。
料理のほうは、カボチャの揚物。
カルパッチョ。
生ハム、加工肉の盛り合わせ、
とパン。
サラダ。
とここまでどうやら前菜の様子。
続いてアサリ料理。
ピンボケしてしまったアヒージョ。
パンはここまで温存しておけばよかった。
そしてメイン料理のカジキの料理、
と肉料理。
普段フレンチの店になぞ入らないのでこの構成がフレンチ特有のものなのか分からないが、メイン料理が出た後にもう一品メイン料理が出てきたという印象で驚いた。肉料理までにもうお腹が一杯と言う人もわりといた様子。料理の味はどれも美味しく量もコース料理としては多い方だったと思われる。
普段入らない系の店だったので、物珍しいかったが、料理自体はどこかで見たようなものが多かった。
食の備忘録 #146:セブンイレブン「パンダのミルク&チョコケーキ等を食す」
2017年5月上旬
ふらりと入ったコンビニで目に入ったのが運の尽きであった。
コンビニにパンダ(の形をしたケーキ)がいるとは。中々の作りこみである。コンビニでこういったレベルの造詣をしたケーキが売られていて驚いたのであった。しかもそのとなりには、
犬型のケーキ。1個ずつ並べてみたいとつい思ってしまう。しかも普段なら甘そうだからという理由でスルーするのだが、甘いものがほしい気分のときもある。デザートにしてもちょっと高かったので迷ったが結局お持ち帰りとなった。パンダが若干崩れているのは途中でひっくり返ってしまったからであった。
パッケージから出す。冷蔵品だったため若干汗をかいている。どちらから食べるかと悩んだが、
犬の方から食べることにした。正面から食べるのも忍びないので後ろからスプーンを入れる。
表面が固いチョコレートで中にムース状のものがありその中にクッキーが入っていた。
中々の手の込みようでよくコンビニでこれを売ろうと思ったものである。味はとにかく甘くお茶がほしくなる。パンダの方はというと、
表面を覆うチョコレートがなく、ずっとムース。2色ムースで柔らかくこちらも甘い。
さすがに甘く一人に2個は入らなかった。見た目を楽しむデザートか。
食の備忘録 番外編#43:富山ブラック 麺家いろは 秋葉原店 「富山ブラックネギ玉ラーメンを食す」
たまにいろはには入るが、レポートは2回目か。秋葉原のヨドバシカメラで手早く飯を食べるときに利用している。味は安定しているし、店もそれほど混んでいない。採算でいえばもう少し混んでこないと維持できなさそうであるが、普段訪れない時間に混んでいるのかもしれない。ヨドバシカメラのレストラン街においては安めだが、街にでればもう少し安い店はいくらでもあるので、そのあたりで調整されているかもしれない。
2017年5月上旬
この日も買い物ついでに立ち寄った形であった。レストランフロアはそこそこ混んでおり、いつも混んでいる店は相変わらずである。駄目な店はいつ見てもあまり入ってなさそうなので、そろそろまた店の入れ替えがあるかもしれない。
いろはも相変わらずで、席数にしたら2割程度の客であった。券売機で食券を買い席に着く。店員も相変わらずのアジア系。サービスレベルに問題はないので特に気にしない。
しばらく後、着丼。ブラックネギ玉(大盛り)。
相変わらずの真っ黒のスープで、飲んで大丈夫かと思わせるほどの黒さ。具は、チャーシュー、メンマ、海苔、刻みねぎ、千切りネギ、味玉。千切りネギと味玉がノーマルとの差か。
食べるとどんどん麺が進む。スープは見た目どおり濃いのだが、塩辛いということはなく、麺と一緒に飲める程度である。胡椒もよく効いている。浅草にもブラックラーメンがありあっちは相当辛かったが、それに比べればいろははマイルド。濃い中に旨み成分が十分に出ているのかまた食べたくなるそんな味である。
ちょっと高い目の値段設定であるのが玉に瑕であるが、次あたりは別のラーメンを攻めてみたいと思う。
前回のいろは
食の備忘録 番外編#42:ラーメン雷鳥「3号油そばを食す」
2017年4月下旬訪店
この頃はなぜか油そばが食べたい症候群にかかっており、そういえば雷鳥にも油そばがあるなと思い出し3回目の訪店となった。時間帯は夜。
それも割りと閉店が近いような時間となってしまったが、店内はそこそこの混み具合。いつきても割りと混んでいる印象である。食券を買ってカウンターへ座る。店内は仕事上がりのサラリーマンが多かったのは前回と変わらず。
さて、油そばである。
具が若干今まで食べてきた油そばと違うかな。韮ではなくほうれん草。肉もそぼろだけではなく、タケノコ(立ったと思う)が混ざっている。さておき、とにかく混ぜる。混ぜたら食べる。混ぜた後の写真をとり忘れたが、余りきれいな絵にならないので問題なかろう。
味は悪くない。いやうまいのだが、ほしかった油そばはこれではなかった感。それでもあっと言う間に完食し、追い飯とスープをオーダー。
飯を残った具に混ぜると
これはこれで旨い。スープは濃厚な鳥スープで1号や2号はこれを使っているんだなと思わせる味。
ラーメン第三勢力である油そばであるが、やはりラーメンはスープがほしいのだろうか。つけ麺も油そばもちょっと物足りないと感じてしまう。中々難しいところである。
過去のラーメン雷鳥
食の備忘録 #145:北京火考鴨店 ペキンカオヤー店 銀座店「北京ダックと中華料理を目一杯楽しむ」
2017年4月下旬訪店
中華料理の食べ放題の店は、割とどこでもやっているのだが、北京ダックの食べ放題となると余り聞いたことはない人も多いのではないだろうか?そもそも北京ダックなんて中華料理のコース料理でしかお目にかかることはなく、横浜の中華街くらいでしか見たことはなかった。中国へ旅行したことがある人から話を聞くとこれでもかというほど北京ダックも食わせてくれるらしいのだが、コース料理で出てくるのは一人1切れで美味しいのかどうかも余り分からない。
そんな北京ダックが食べ放題で、さらに中華料理も食べ放題の店があると聞いたならば是が日にでも行かなければならない。思う存分に北京ダックを食べ尽くしてやるのだ、という心持でいつものよく食べる面々を召集して北京火考鴨店へ赴いたのであった。
天候は生憎の雨だったが、北京火考鴨店は大変盛況の様子。どのくらい繁盛しているか分からなかったので予約が入れておいて正解であった。席に着き回りを見渡すと、ファミリーが多い印象で、みんな楽しくやっているようだ。ガヤガヤしてゆったりと食事という雰囲気ではない。
食べ放題で予約が入れてあったので、オーダーの方法だけ確認、1回に9品まででメニューの品はどれでもOKということであった。飲み放題はソフトドリンクのみとした。
早速オーダーをする。初回ということで軽めの物を頼む。
1. ザーサイ 2. 上海風クラゲ
特別おいしいと言うことはなく箸休めか。もっと後で頼んだほうがよかったな。
3. 海老の湯引
美味しいのだがシンプルすぎて中華料理なのだろうか?と疑問に思ってしまった。好きな人は好きなんだろうが、殻を剥くのが手間。レビューはこれがお奨めって書いていた人がいたが、そこまででもという感じ。
4. 本店特製鴨スープ
スープとしてはまぁまぁ。前哨戦としてはありかも。
5. バンバンジー
ピリ辛な味付けで中々美味しかった。
6. 五目入りフカヒレスープ
フカヒレが入っていると書かれているとなぜか頼まないと損した気分になりそうだったのでオーダーした。ダックのスープよりもこちらが好き。
7. 小籠包
1人前4つ入りだったと思うが、先に食べられてしまった。
レンゲに取り、ショウガと醤油をかけて食べる。中からスープが出てきて旨い。肉汁がどばっと出て少々油っぽいがショウガがその油っぽさを中和してくれる。中々レベルの高い小籠包であった。
8. 北京ダック
いよいよ北京ダックのお目見えである。目の前で切り分けてくれるサービス付であった。
北京ダック専門店 ペキンカォヤテン 銀座店:目の前で切り分けられる北京ダック
切り分けられた後はこれ。
これで3人前である。1人前5切れであろうか。中々ボリュームがある。このダックを
アツアツの生地に味噌?ネギ、きゅうりなどと一緒に乗せ巻いて食べる。味わえる程食べられる北京ダックは初めてであった。ただ期待値よりも美味しくないと言う感想。皮はうまいが身はそれほどおいしくないのかな、といったところ。
9. オマールエビ鉄鍋煮込み(米)
米かうどんかと謎の問いかけがあった料理で、実際出てきたのが上の通り。殻ばかりでエビは出汁として考えた方がいい。中々よい出汁が出ていて美味しかったが、食べづらい。
続いて2週目に入る。まだまだ余裕の一行はどんどん来いという雰囲気であった。
10. 豚肉の細切り甘味噌炒め
ピリ辛味噌味でごはんがあれば大変進んだであろう。おかずにぴったり。
11. 大根餅
台湾のよく見かける料理で、ここにあると思わなかった。マカオで食べたのが美味しかったので、思わずオーダー。シンプルながら中々に美味しい。
12. ホイコーロー
炒め物が続く。美味しかったがこれもご飯がほしくなる。
13. 牛肉の黒胡椒炒め
胡椒が効いていて美味しかった。
14. レタスチャーハン
サッパリ系チャーハンでちょうどご飯がほしかったのでぴったり。
15. エビと玉子炒め
記憶にないので、大したことなかったのではないだろうか。
16. 豚バラの角煮
とろっとろで箸で簡単に切れ美味しかった。
17. 上海焼きそば
彩りもよく時間と共に変化する麺の食感がよいのだが、余り味わっている時間はなかった。すぐになくなってしまった。
2週目も北京ダックを3人前頂き2週目終了。北京ダックはもういいよね、という話になった。さすがに北京ダックといえど食べ飽きた。まだまだ食べれる(はず)と意気込み3週目へ。
18. 炭焼きチャーシュー
硬めのチャーシューで歯ごたえがある。味はよい。
19. ストーンクラブカニ鉄鍋煮込み(うどん)
鉄鍋煮込みシリーズのもう片方。今度はストーンクラブ。相変わらずストーンクラブも出汁であった。食べるところはほどない。しかし非常によい出汁が出ており美味しい。オマールエビも恐らくうどんの方がうまい。というか炭水化物は抜きでいいのでは?
20. 手羽先揚げ
からっと上がった唐揚げ。甘酢ソースにつけて食べる。中々いける。
21. 酢豚
平凡な酢豚。悪くないが特に頼まなくてもよい
22. 焼き餃子
餃子もついつい頼んだが他の食べたほうがいいかも。味は悪くないが焼き餃子はいつでも食べられる。
23. 広東風黒炒飯
黒いチャーハンで、今日一番旨かったものはこれ。何が旨かったとは表現できないのだがとにかく旨かった。
3週目にもなると、食べるペースも落ち、テーブルの上には料理が並ぶ。いやしかしこういう光景が見たかったのだ。テーブルに広がる中華料理、いいではないか。
24. 八宝菜
これも中々旨かった。色々な具財が使われていてお得感がある。
25. 豚肉細切り四川風甘辛ソース炒め
酸味がありちょっと苦手な部類であった。
26. 陳マーボー豆腐
辛い。とにかく辛い。辛いマーボウドウフが食べたい人はいいかもしれないが、終盤でこれを引くかといった感じで、食べるのが大変だった。中盤にご飯と一緒に食べるのがお奨め。
何とかすべての料理を胃に詰め込み。デザートへ。
27. 紫サスマイモのムース
28. 青リンゴゼリー
29. マンゴープリン 30. 杏仁豆腐
デザート系はどれもこれもそこそこ。特別においしいものはないような印象。正直なところ3週目はほぼ二人で食べたためデザートを味わって食べることはできなかった。あと一人いればよかったかな。
料理の平均点は高く、どれもこれも美味しかった。そこらの中華料理屋で食べるよりも旨い。それを食べ放題で食べれるのだから満足度は高い。北京ダックはそんなに美味しい物ではないということが分かったので、次は別のものをたくさん食べたいところである。1注文9品までと縛りがあるが、そのおかげか混んでいても料理が滞ることなく出てくる印象であった。デザートの補充が最後の方なかったのが若干残念であるが、早い時間に行けば問題ないだろう。
食の備忘録 #144:銀座篝大手町店「鶏白湯SOBAを食す」
2017年4月下旬訪店
ラーメンほど好みが分かれる食べ物もないと思うのだが、銀座でうまいラーメン屋という話をすると、むぎとオリーブと篝は「あの店は美味しいよね」と同意が得られるレベルの高い店である。
しかし中々篝に足が向くことがなくここまできたのだが、偶々大手町でランチになった折に偶々篝の大手町店を見つけてしまったので、今日はここだなと篝に赴いたのであった。
店の前に付くと特に行列があるわけではなく、落ち着いた雰囲気である。
店構えはとてもラーメンに見えず、和食屋か寿司屋のようであるよう見えた。こう構えられると一見では中々入り辛いのだが、意を決して入る。
まずは左手の券売機で食券を買う。初見ということで一番ベースになっているであろう鶏白湯SOBAとする。店の中の様子を観察しながら席に着く。客層はこの辺り働いている人たちであろうか。サラリーマン風の人が多い。ラーメン屋にして女性客も入る印象であった。店が少々狭いためか席は小さめに作られる印象であったが、荷物入れが付いているのはさすがといったところか。
そうこうする内にラーメンが出る。鶏白湯SOBAの大盛り(のはず)。
一見ラーメンかこれ?と思うほど、見た目がオシャレだと思った。女性客が割りと入るのも頷ける。具は
鶏肉、レンコン、アスパラ、カブ、干しエビ、タケノコといったところか。器は結構深く
この程度あり見た目よりも量はありそうである。食べると濃厚な鳥の味が口に広がり、思わず旨いと言いたくなる。レンコンやアスパラはラーメンの具としては中々珍しいし、麺や鶏肉もそれなりに美味しかったはずであるがそれよりもスープの印象が強すぎて余り覚えていない。スープは割と残す方なのだがスープが美味しすぎて底が見えるかどうかまで飲んでしまった。
鶏が駄目という人以外にはお奨めできそうなかなり美味しいラーメンであった。ぜひ再訪して別のバリエーションのラーメンも食べてみたいところである。
秋葉原にも鶏白湯ラーメンを出す店があったが、鶏白湯ももっと流行ってもいいのではないだろうか。