食の備忘録 番外編#72: にし邑(東銀座)「上ヒレカツ定食を食す」
2017年12月上旬訪店
久しぶりの銀座にし邑である。にし邑は行列必至の人気店なので行列を確認して別の店に行くことも多いが、実際回転はそんなに悪くないので思ったよりも待たなくても良いと思う。どうしても並びたくない人は11時の回転に合わせていくのが良いだろう。30分出遅れるとももういっぱいの可能性が出てくるので注意である。
久しくにし邑のエントリーがなかったのは、ロースカツしか食べてなかったので特に書くことがなかったためである。たまに筋っぽい部分が混入することがあるが、ロースカツは安定の旨さでお奨めであるのだが、今回は気まぐれに頼んだ上ヒレについて書きたいと思う。
ここのところにし邑に足を運んでは帰るという行動を繰り返していたので腹をくくり並ぶことにした。幸い待ち行列はそんなに長くない。いつもはロースか上ロースなのだが、たまにはヒレをオーダーしてみるかと思い上ヒレをオーダー。他の客のオーダーを聞いている感じヒレもそれなりの数が出ている人気メニューである。
待つことしばらく、上ヒレが出る。
ご飯、豚汁、香の物はいつもどおりで、
メインの皿にヒレカツが2枚、3等分されている。中々のボリュームである。
揚がり具合は、というと
うっすらと中心がピンク色で絶妙な上がり具合であろう。この揚げの上手さがカツの旨さを象徴している。
まずは岩塩で一口食べる、と肉そのものの旨さが口の中に広がり、一言旨いと漏れる。やはりロースと比較するとあっさりしている。次にソースで食べるとソースにちょっと負けて微妙な感じ。ロースはソースと肉と肉の脂が絶妙のハーモニーでご飯を一緒に食べるとそこは天国だったが、ヒレはちょっと物足りなさがある。どうやらヒレは岩塩で上品に食べるのが良さそうである。
ロースの油がくどいと感じる人にはヒレが良いだろう。ごはんでがっつりいきたい人にはロースのほうが良いと思われる。個人的には上ロースが最高である。
食の備忘録 #187:東京油組総本店 人形町組「油そばを食す」
2017年12月上旬訪店
いつのまにやら出来ていた東京油組総本店は、銀座でたまにいく油そばの系列店と見てよいだろう。銀座の東京油組総本店は店が狭いと言うこともがあるが結構な確立で行列ができる程度の人気のある店であった。果たして人形町の店はいかに。
立地で言えば地下鉄の人形町駅から徒歩1分と好立地で周りには飲食店がたくさん立ち並ぶ場所にあり、周りにラーメン屋もあるがあえてのこの場所ということであろうか。
さて、訪店したのは平日の夜20時くらいであったが結構混んでいる。
まずは食券を買い空いている席に着く。行列はないものの、自分が入ると丁度席が埋まった。席数は10くらいか。全部カウンター席なのは銀座店と同じである。
丁度隣が空いたので一枚撮る。
今回はトッピングに食べられるラー油の油組スペシャルを追加オーダー。
見た目は辛そうである。
しばらくのちに油そば登場。
油そばW盛り+Aトッピング。ラー油と酢をたっぷりとかけ、油組スペシャルも入れてよく混ぜる。
味は銀座店とそん色なく大変美味しい。追加の油組スペシャルは仕事をしているのか微妙。
気が付けば完食。ラー油と酢を入れたときは、入れ過ぎかと思うほど浸るのだが食べると綺麗サッパリとなくなるので胃袋のなかということであろう。
人形町もラーメン屋はそこそこの数あるが、油そばはなかったので選択肢が一つ増えたといったところか。
食の備忘録 #186:磯丸水産 人形町店「海産物を食す」
2017年12月上旬訪店
割と都内のあちらこちらで見かける磯丸水産は炉端焼き風に貝や魚などを焼きながら一杯飲める居酒屋である。昔ここの蟹みそ焼きが旨いという噂を聞きつけ店に赴いたことがあったがそれ以来の磯丸水産である。割と近場の人形町にいつの間にかできてたので行ってみるかという感じであった。
ガラス越しに店の中が見渡されるのはどこの店舗でもそうなっているイメージである。時刻はちょうどいい時間のはずであるが、人形町という土地柄か客入りは4割程度と混んでいない。入ると目の前の空いているカウンター席に着く。適当にオーダーすると、すっとコンロに火が入れられる。
カウンター席はこんな様子。
最近割と普通になってきた電子メニューも完備。
さすがに居酒屋で素面というのも空気が読めない人なのでカシオレを飲む。
料理の方は、まずお通しが出る。
小魚とはんぺんが2種。コンロに乗せて焼く。
と、お通しが焼ける前に、次の料理が出始める。
シロサバフグの一夜干し。
活白蛤とホタテ。
そして、刺身5点盛り。
5点盛りでオーダーしたのに6点ある?とおもったらサービスで+1点だったようである。割と器が大きくて場所を取る刺身盛り。
そろそろ小魚とはんぺんが焼けてきたので食べる。
小魚は身がすっと骨から外れ鮮度が良いようである。味もまずまず。場所が開いたので貝を焼く。
焼けるまで暇なので刺身を食べる。
1種が2切れと少ないが、1切れが大き目。
味はまぁまぁであった。鮮度は悪くないが味はいまいちか。とはいえ1068円の刺身盛りであること考えればコスパは良いほうかもしれない。
ホタテが焼けて、とぱかっと口を開いた。
少し醤油を垂らしてみる。はんぺんは普通、空いた場所にフグを乗せる。
そろそろいい頃合かと思いホタテを食べると
ちょっとまだ早かったかな。こういった食べ方は慣れないので見極めが甘かったようである。
と、ここで蟹味噌の登場。
網の上の盤面は、蛤とフグである。
先にフグが焼けたようなので食べてみる。シロサバフグという魚のようであるが、味はフグであった。中々旨い。色が白いので焼きの見極めも中々難しい。空いたところにはカニを乗せる。
蛤も良さそうなので食べる。実に貝の味である。あんまり食べないので美味しいのか美味しくないのかよくわからない。こちらの方面はまだまだ研究が進んでいない。
焼けるまで暇そうだったので追加したマグロ2種盛り。
内容は、刺身盛りと被っていたので失敗であった。物は同じものなのでまぁまぁである。とここで、炙ってはどうかと思い刺身を網の上に載せる。
甲羅の色も少し変わりぐつり出した蟹味噌。
表面が焼ける程度で網から降ろす。
炙っても中々旨い。割とありである。蟹味噌も焼けたので食べると甘味とコクがあり大変美味である。ここまで来るとちょっと味が整い過ぎているので作った味といったところか。ただ食べにくいのが難点である。箸で蟹味噌は掬えない。と、ちょうど炙った魚があったのでつけてみる。
蟹味噌が炙った身に絡みついて丁度よい。
食べてみると結構旨い。刺身は割と淡泊だったのでこういうのも悪くない。蟹味噌がやはり一番うまくいつまでも食べていたい気になるがお代わりというわけにもいくまい。
魚がメインだとあんまり胃に溜まる感じがしないのでいくらでも食べられそうであるが、そこそこ食べたので終わりにした。
会計は4500円と高めという印象。得られた満足感に対して割に合っていない。肉類に比べれば、余分な脂がないので食べたという気になれなかったのかもしれない。株主優待券が手に入ったので来てみたが、再訪はちょっとないかな。
入り口に設置された生け簀には、今日食べたホタテや蛤が入っていた。
食の備忘録 #185:大阪やき三太「たこ焼きを食す」
2017年12月上旬訪店
久しぶりに上野に来て、時間も丁度良いのでラーメンでも食べるかと花田へと向かう。時刻は夕食時であったが幸運にも行列がなかったのでこれ幸いと店に入ると、満席であったがすぐに空くだろうと思い食券を買い待機する。しかし思惑は外れ出ていく客はなく、待機列だけが伸びていく。
団体客が入っているのか?と思っていたが、客が出始めると次々と出ていくので、オペレーションに問題がありそうである。以前は回転がよかったのだが。座ってもしばらく待たされる。何のための事前確認なのか?と思うほど。これも過去にはなかったような気がする。スタッフのレベルが落ちたということか。
ようやくラーメンが出てきたのは並び始めてから20分後。
味はいつも通りで旨かった。相変わらずの濃厚な味噌である。野菜もたっぷりで胃にもずっしりとくる。偶々運が悪かったのかレベルが落ちたのか今後見極めていきたい。
ラーメンの後にもう少し何かという感じだったので、たこ焼きでも食べようかとみなと食品に向かうと、もう営業終了になっていて残念、とここで話は終わる予定であったが、なんと隣に真新しいたこ焼き屋ができているではないか。
人気のたこ焼き屋に殴り込みか?あるいはコバンザメ商法か?今の時間はみなと食品のたこ焼きは終わっているので客がどんどん吸い込まれている。店の看板を見ると、
大阪発祥のチェーン店だろうか。値段は上野のたこ焼き屋と同程度。やっぱり銀だこ高すぎないか?
物は試しとノーマルのたこ焼きを5個でオーダーする。焼けるの待ちであったが、先会計で特にレシートや番号札はもらえない。店員が全部覚えていくスタイルであろうか。5分後焼き立てのたこ焼きが船出。
店の前にどんと置かれた調味料で自分好みに彩る。この辺もみなと食品と全く同じシステムである。
ソース、マヨネーズ、青のりをかけると、
熱いだろうなと思い箸で割って一口食べる。
ふわふわとろとろのたこ焼きで中々旨い。これは思わぬ強敵が隣にできたのではないか?と思わせるたこ焼きであった。いつ見ても行列のみなと食品たこ焼き屋であったが、もしかすると客が半分奪われる可能性がありそうである。さすがに外は寒いので冷める前に食べきったが方よいだろうと思い、熱々のうちに、頬張るたこ焼きは幸せの味であった。
次は明石焼きを食べてみたいと思う。
食の備忘録 #184:銀座千疋屋 フルーツパーラー「洋なしのパフェを食す」
2017年12月中旬訪店
千疋屋はよく行くが銀座の千疋屋は随分と久しぶりの訪店である。銀座千疋屋を書くのは初めてではなかろうか。銀座千疋屋はいつも行く日本橋の千疋屋と資本が違うのかメニューに細かい違いがあるのでたまに来たいと思うのだが、営業が日本橋の店程長くないので中々機会がないのであった。
思い起こせば、人生初の千疋屋はこの銀座店であった。銀座で呑んだあと耳聡い友人に連れられて、渋々店に入ったのであった。やはり1杯2000円のパフェというのは、食べるまではその価値は分からない。食べるまではもっと安いパフェでいいのでは?とかデザートにそんなに払うのはもったいない、と思うのが市民感覚ではなかろうか。丁度初めて食べたのがマンゴーパフェだったと思うが、その旨さに唸り2000円でも仕方がないかと思うようになったのであった。
銀座千疋屋は1階がショップで2階がパーラーとなっている。
階段を上がり
左に折れると入り口がある。
入ると4割程度席が埋まっている。あと1時間ほどで店が閉まるのだが、まぁまぁの客入りである。銀座店は狭いので目いっぱい人を入れても30人入るか入らないか程度であろう。それでも新横浜の店よりは広いかな。あの店は本当に狭かった。
席に着きメニューを確認すると、なんと洋なしのパフェとルレクチェのパフェがそれぞれあるではないか。一体何が違うのか。他には定番のパフェや和風のデザートもあり、やはりメニューに独特の雰囲気がある。
迷った挙句洋なしのパフェをオーダーすると、連れの一人がルレクチェをオーダーした。そしてもう一人が白玉あんみつをオーダー。実に珍しい取り合わせとなった。
オーダーから思いのほか早くパフェが出る。
見た目からはあまり分からないが洋なしのパフェである。ルレクチェと並べると
ルレクチェの方にはイチゴが乗っていたりソースがかかっているように見え手が込んでいるか。そして白玉あんみつ。
フルーツは当然千疋屋クオリティなので美味しそうであるが、あんこが重いとこぼしていた。
ルレクチェと食べ比べをするため1切れずつ交換してみると。
ルレクチェのほうがよく熟しているような印象で、洋なしの方はまだ少し硬い感じであった。千疋屋によくある完熟前のものが出てきたパターンであろうか。本当に美味しいのはもう少し後であろう。構成は上から
生クリーム、洋なし、洋なしのシャーベット、洋なしの蜜漬けとジュレといった感じ。洋なしというとトロっとしていてあまり梨っぽくない物だと思っていたのだが、歯ざわりや食感は極めて梨に近く、ただ味は洋なしという不思議な感じであった。
食の備忘録 番外編#71:石臼挽き十割蕎麦 はせ川 人形町店「冷や麦と鶏天丼を食す」
2017年11月下旬訪店
前回のはせ川がそんなに悪くなかったため、割と早くに再訪となった。やはり冷や麦がどんなものか気になっていたのだ。店に着いたのはお昼にしては遅め時間で、外の券売機で冷や麦と鶏天丼のセットを買う。
中に入ると、あまり客はいなかったが、店員は3人ほどいた。やはりこの時間帯の人員は多めのようである。前回、前々回はワンオペで大丈夫か?という雰囲気であった。
カウンターに食券を出すと、冷や麦で合ってますか?という確認が入る。外の券売機にも注意書きがあったが、結構間違える人がいるのであろうか?そんな風だったら上の段が冷や麦なのをそばと入れ替えるだけでも効果があると思うのだが。
そばを思うと冷や麦は時間がかかったような同じだったような。出てきたものがこちら。冷や麦と
鶏天丼。
冷や麦はもちもちして中々旨い。そうめんのような太さをイメージしていたためか、ちょっと太い気がする。麺つゆはそばと同じか。たまには冷や麦もいいものだなと思ったが積極的に冷や麦を選ぶ理由はないように感じた。
鶏天丼は揚げたてでタレの味もごはんに合い、こちらも中々うまい。さすがにミニサイズなのであっという間になくなる。どちらといえばやはり丼もののほうが旨いという印象である。
前回のはせ川
食の備忘録 番外編#70:名代 富士そば 歌舞伎座前店「赤富士そばを食す」
2017年11月下旬訪店
いつもの富士そばにふらりと立ち寄ると何やら見慣れぬメニューがあったので、いつもの紅ショウガ天そばではなく、赤富士そばを買うことになった。龍が如くとのコラボメニューということであったが、富士そばにはたまにこういったコラボメニューが登場する。
ただこういったメニューは奇を衒った物が多いのであまり期待できないのであるが、昔大阪王将で当たりのメニューがあったこともあるので、食べる前に決めつけるのは早計か。
さてカウンターにチケットを出すとすぐに出てくるのが富士そば。
海苔、ワカメ、肉(赤いソース付き)、半熟卵、刻み葱と具は豪華といえよう。こうしてみると構成は富士そばのようにも見えるので赤いソースで赤富士ということか。このソースはいつもよりも刺激的な味となっているが、半端な辛さで誰向きか。外れといわれても仕方なし。