食の備忘録 #08: アメリカン(東銀座)「度肝を抜かれるサンドイッチの出る喫茶店でビーフシチューを食す」
2015年07月中旬訪店
喫茶店でランチに軽食を出すというのはよくある話で珍しくもないが、食いきれないほどのボリュームで出てくるという噂を小耳に挟んだ。何でもパン一斤で出てくるとか。一斤?そんなことあるのだろうかと、耳を疑った。こんな話を聞いてしまうと気になるものでいざ訪店。
その名はアメリカン。何とも時代を感じさせる店名である。店内はそれほど広くなく、どちらかといえば狭い。所狭しとポスターや飾り物が施されている。調度品やそれらが歴史を感じされる店である。
入ったのは昼時のピークを過ぎたであろうころ、しかし客の入りもよく自分が入ると満席となった。メニューを見るとビーフシチューと各種サンドイッチの選択のようである。噂に聞いたビーフシチューを注文。フランスパンがなくなったので、食パンになるがよいかと聞かれる。よく分からなかったが、承諾する。
待つこと数分、まずセットのドリンクが出てくる。喫茶店だけあってそこいらで飲むカフェオレよりも美味しい気がする。そして、ビーフシチューの登場である。
ビーフシチューというよりも、どんと置かれたパン一斤に目が引かれる。そのままでてくることがあるのか、といった感じ。そして左上に見える山盛りのサラダ。右上がビーフシチューである。
まずはビーフシチューを一口いただく。メインだけあって美味い。いくらでも食べられそうな味である。さて一斤のパンをいかに攻略するかがポイントと見た。ちょうどタマゴサラダ、ポテトサラダがあるのでオープンサンドにして食べることにした。サンドイッチのメニューにタマゴやポテトがあったがこれらを挟んだもののように見えたのでビーフシチューはそれらも同時に味わえると思うとお得である。
サラダとパンを食べながら時々シチューを啜る。たまにはパンをシチューに浸して食べるもの良い。食べても食べても中々減らない、という印象である。大食いな自分がそう思うのだから並みの人は食べきれないだろうなと思う。シチューは具もごろごろとしていて良い。ご飯がほしくなるというよりもパンでよいという味。
完食。中々手ごわい相手だった。さすがにパン一斤を一回の食事で食べきるという経験はそうそうあるものではない。この日は夜になってもお腹が減らなかったのであった。
お店の位置はこちら
後日談
この後数回店に足を運んで分かったことがいくつかあるので書き記しておく。早いうちに店に行くと食パンではなくフランスパン(バケット)がほぼ1本で出てくる。量的にはフランスパンの方が少ないように思う。ビーフシチュー、サンドイッチともに完食して帰る客はそれほどいないのでみんなお持ち帰りする。店頭でサンドイッチのみの販売もしているので、サンドイッチを店内で食べるのであれば持ち帰りでも良いと思う。
ビーフシチューの値段が年々微増していくので残念である。最近は行列ができる店になってしまったので、行く機会がなくなった。テレビ効果のようである。また落ち着いたら行きたい店である。