食の備忘録 #106: 北斎茶房「白玉大納言あんみつを食す」
2016年12月中旬
赤からを後にし、辛い物の次は甘い物ということで、錦糸町で甘味処を探すとなんと結構遅くまでやっている甘味処を発見したのでいってみることにした。駅から歩くことしばらく、この先に本当にあるのか不安になるころに店が見えてきた。
この時間帯でも営業しているのは有り難いと中に入る。中に入ると古民家を改築したのか面白い構造になっている。テーブル席は普通なのだが、奥の席が小上りとなっていてちゃぶ台が置かれている。空いているテーブル席に座る。思いのほか客がいる。やはりこの時間にちょっとお茶をしようと思うとあまり選択肢はないのだろう。
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甘味がメインだが、お酒やつまみも置いていた。だからこの時間まで営業しているのかと納得する。しかし、甘味を求めてきたので白玉大納言あんみつをオーダーする。厨房が席から見える位置にあるが、てきぱきと動いている様子が分かる。
さて、物が出てくる。
白玉は真ん丸ではなく中央がつぶれてる。食べてみるとほのかに暖かい。あんこは粒あんで自然の甘味という感じ。バナナが付いてくるのは珍しいかもしれない。あんみつは少し掛けて食べる。和のデザートならではの、素朴ながら後に残らないすっきりとした甘さで、暖かいお茶とよく合う。
他の面々もそれぞれ満足している様子であった。これまで千疋屋贔屓であったが別の選択肢ができたことは大変良い。また来たいと思う。