食の備忘録 番外編#20:千疋屋総本店 フルーツパーラー「ル・レクチエと天草のパフェを食す」
2016年12月下旬訪店
今年を振り返ると、あまり千疋屋に行けなかったなぁと思い、千疋屋納めをするため連れと共に年末も差し迫った時期に行ってみた。時刻は夕食時よりも少し遅いところであったが、いつもと変わらぬ盛況ぶりのように見えたが、若干いつもよりレストラン利用の客が少ないのか奥の方の席へ通される。
メニューを見ると、ストロベリーが一番の押しのようでクイーンストロベリーのパフェがあった。確か去年食べたものだと思われるが、ストロベリーは値段が高ければと甘いという部類ではなく、中々に食べる者のレベルが試されるため、初心者にはおすすめできない。マンゴーなどは値段に比例して甘味が増すので万人おすすめである。
と、話が逸れたので戻そう。ストロベリーの他は、バナナをメインに使ったパフェ、クイーンストロベリーではない別のいちごのパフェ、ルレクチェと天草のパフェが期間限定で、後は定常のパフェが並ぶ。通常パフェは2000円以下だが、2000円を超えてくると結構いい果物を使っている。3000円を超えることもまれにある。それだけ聞くと高いと思われるだろうが、そこに使われる果物がそもそも1個数千円のものであることを考えるとそうでもないのかなと思えるし、実際食べるとその価値を認めるのでそういうものなのだとご理解いただきたい。
今回はストロベリーを外すと決めていたので、残りの季節のパフェから選ぶ。洋ナシのパフェも依然それほどでもなかったという印象だったので、他を探すが、他もぱっとしないので消去法でルレクチェと天草のパフェをオーダーした。連れはクイーンストロベリーである。
しばらく後提供される。
手前がルレクチェと天草のパフェ。奥に見きれているのがクイーンストロベリーのパフェ。ルレクチェのパフェは、上部から順に、手前にいちご、右側が天草、左側がルレクチェ(洋ナシ)上に載っているのが、生クリーム、その下にシャーベットとアイスクリーム、そしてジュレと洋ナシといった構成であった。
食べると、いちごは酸味がなく甘かった。天草も酸味がなく瑞々しくてさわやかな甘みがあった。ルレクチェはトロっとており噛むとじゅわーとジュースを絞り出すかのように口に洋ナシが広がる。この日の洋ナシは当たりでとてもおいしかった。下層のシャーベットはみかん風味で中々おいしく、アイスクリームはヨーグルト風味で口直しと良い構成となっていた。上から下まで飽きることなく完食。素材となる果物のそのものの質が良いところもよいが、ちゃんと1品として作りこまれていることが良い。
連れも中段に入っていたいちごがとても甘いらしく旨い旨いと言っていた。上のいちごを少し交換したが、甘さでいったらこちらのいちごの方が甘かったので、外したーといっていたのだが。
思いのほかゆっくりしていたので閉店間際での退店となった。
総本店は閉店時間が遅いので、大変便利に使わせてもらっている。来年も良い果物のパフェを期待したい。