食の備忘録 #119: イマカツ 銀座店「イマカツ膳を食す」
銀座であれが美味しいと一品が有名なお店はたくさんあるが、今回のお店はササミカツが美味しいと評判のお店である。
2017年1月中旬訪店
イマカツは銀座界隈でもランチで行くとなると少々高い部類のお店になるので中々行く機会がないのだが、たまにはいいものを食べたくなったときに行くことがある。歌舞伎座の裏の通りを挟んだ向かいにある。半地下のお店である。
ランチタイムともなるとそこそこお客が入るのだが、並んで待っている人がいるといったこともないのでほどほどに混むといったところか。その辺り価格とのバランスがうまいこと調整されているのかもしれない。
この日も入ると8割くらい席が埋まっており、大テーブルでの相席となった。ササミカツが有名なのだが、それ以外にもトンカツやエビフライもある。そしてお奨めは今回食すイマカツ膳である。店の名前を冠するメニューが外れるわけもない、というものであるが、イマカツ膳は盛り合わせで非常にお得感がある。
オーダーが終わるとまずはキャベツが出る。
テーブルのゴマダレでまずは前菜としていただく。このキャベツはお替りが自由である。キャベツを食べならが待つとイマカツ膳が出る。
揚物盛り合わせ、ごはん、味噌汁、漬物である。
盛り合わせの内容は、というと、右からヒレカツ、ササミカツ、かにクリームコロッケ、メンチカツである。このイマカツ膳1550円と少々お高いが、単品で換算すると全然元が取れるのでお得である。また一品一品の質が高い。衣は薄く素材の味を引き出すといった感じ。
名物のササミカツは1本を半分に切った状態で出るので都合2個である。塩がお奨めというだけ合って、素材の味で勝負するササミカツは本当に美味しい。また特筆したいのがメンチカツである。
恐らく上質な肉を贅沢に使った物と思われるこのメンチカツであるが、噛むと口の中に上質な油が広がり大変美味しい。ご飯をかき込みたくなる。ちなみにごはんもお替り自由である。初めてここのメンチカツを食べたときには余りのうまさに衝撃を受けた。ヒレカツ、かにクリームコロッケもごはんのおかずに十分で気をつけないとご飯を食べ過ぎる。
イマカツ膳はイマカツの揚物を一度に味わえるのでお奨めである。食べてみないと分からないし、ササミカツがお奨めということでササミカツ膳しか食べたことがないという人も多いのではなかろうか。
サービスレベルを見てもそこいらの定食屋とは一線を画すので銀座にイマカツありといったところか。ただトンカツとなると近くににし邑があるので、トンカツだけはそちらを押したいところである。