ひろぽんの「食の備忘録」

食ログとして食べたものを記録していきます。特に美味しかったお店や美味しい物について特筆します。

食の備忘録 #154:「グランドビッグマック vs アングリーアンガスバーガー」

マクドナルドの新作ハンバーガーとバーガーキングの新作ハンバーガーを食べて思うところがあったので、対比する形式で書いてみたいと思う。

2017年7月上旬訪店

フライドポテト150円という釣り餌にまんまとひっかかり、普段滅多に入ることのなくなったマクドナルドに入ってみると、ちょうど話題になっていた新作ハンバーガーが店頭にあったので、ついでに買ってみることにした。

その名もグランドビッグマック。ビッグマックといえば、長らくマクドナルドの高価格ハンバーガーの代表であり、フラグシップバーガーだと思っているが、同じ名を冠するバーガーとなれば、そこにはマクドナルドの何たるかが見られるというもの。グランドなる形容詞が付くとなれば期待も高まるが果たして。

店は、混んでなくて割とすんなり買えた。時間によっては混んでるのだが、普段もう入ることない自分としてはどういう層が利用しているのか少々気になるところではある。

持ち帰ってきたものがこちら。

縮尺の関係で分かりづらいと思うが、箱の大きさは十分といったところ。開けてみると

でかい、という感想。まるでバーガーキングのワッパーを初めて見たときのような驚きではあった。横から見ると

通常のビッグマックとさして変わらないような気がする。食べてみても味に特に変わりはないような気がした。ただ大きいだけのようであった。あくまでもビッグマックという枠組みの中で、ということなのであろう。肩透かしを受けたような印象であった。

2017年7月中旬訪店

特にバーガーキングに寄るつもりはなかったのだがステーキバーガーのこの

立て看板に引き付けられたが最後、どうしても気になって寄り道することになった。バーガーキングにしては少々高めの値段設定なので悩んだのだが、食べないことには何も語れない。

店に入ってみると行列はなく、すっと買えた。感じのいいイメケン店員がレジにいた。今回は店内で食べるので、イートイン、

少々待ち、以下のようなセットが出てきた。

見た目は少々物足りなさを感じる。うっかりしていたが、ワッパーとは書いてないので、いつも食べるワッパーサイズではなかったのだ。バーガーキングといえばワッパーであり、ワッパーを食べるからバーガーキングに入るのである。それ以外ならバーガーキングに来る理由にならないと思っている。

と、話が逸れたので戻ろう。包み紙を開けると、

中々の写真写りということもあるが、マクドナルドのような写真詐欺ではなく、割と本格的なハンバーガーの見た目である。バンズやパティがそれなりの厚さをしていおりぺっちゃんこではない。これは味のほうも期待ができそうである。

食べてみると、

しっかりと牛肉が味わえるハンバーガーで、チェーン店のハンバーガー屋で出てくるハンバーガーとしてはかなりレベルが高い味であった。どちら言えば1個1000円を超えるようなハンバーガー屋で出てくるような雰囲気の味であった。このハンバーガー単品で600円とファストフードとしては高い部類であるが、この味ならありかなと思う。これでワッパーを作ってくれるとよいかどうだろうか。

新作のハンバーガーから見え隠れする路線の違い

マクドナルドは、冒険をせず現状維持ということであろう。ハンバーガーの質を上げる気もないし、価格帯も変える気はなく薄利多売型である。食事に据えるには物足りず、おやつレベルでしかないというのが私の見方である。小腹が空いたり、ちょっとお茶をするために入る店という印象。

バーガーキングは、珍しくハンバーガーを食事として食べる人のための店という印象である。今回食したステーキバーガーは、サイズは小さかったが本格的なハンバーガーであった。そもそもアメリカンサイズのワッパーを提供するような店である。ワッパーは値段もそれなりなので高いと思ってしまうが、それに見合う満足感があるので、全然ありだと持っている。ただ日本人には合わないのか一度は日本撤退したこともあった。再上陸して非常にうれしい限りである。

日本ではなぜか安い食べ物という印象のハンバーガーであるが、中身にハンバーグが使われることを思えば安いわけなく、外国でハンバーガーを注文すれば日本円にして1000円越えは当たり前である。高級ハンバーガー屋と呼ばれるようなちゃんと食事として食べられるハンバーガーを出す店も増えつつあるが、流行るかちょっと微妙だと思っている。マクドナルドのセットで500円という刷り込みが浸透してしまっている日本で、1個1000円オーバーのハンバーガーが高くないと思える人がどの程度いるのかということろである。