ひろぽんの「食の備忘録」

食ログとして食べたものを記録していきます。特に美味しかったお店や美味しい物について特筆します。

食の備忘録 #159:三好 人形町店「鰻を満喫す」

2017年7月下旬訪店

夏になると鰻が恋しくなる。鰻の旬は冬らしいが、子供頃から夏に鰻を食べてきた身としては、鰻は夏に食べる物である。近年鰻が高騰していよいよ絶滅危惧種なんて言われる始末で中々食べることがないが、一念発起して久しぶりに鰻を食べに行くことにした。

せっかく食べるなら旨い店ということでいろいろ情報を漁るも中々この店!という店は見つからない。食べログを眺めてもどうもステマっぽい店が多く、レビューを見てそっ閉じすることが多かったが、人形町に良さげなお店を見つけたのでさっそく予約を入れる。ぎりぎり滑り込みだったのか電話の向こう側がちょっと怪しかったが無事に予約も入り一安心。

いざ訪店する日はピーカンの天気。とにかく暑いが鰻を食べるとなればそれも乙に感じるのは不思議なところ。

店に入ると早くも先客が数組と盛況な状況。それもそのはず、この日は予約で一杯であった。そんなに広くない店内であったが、テーブル席に通される。

鰻と待つ間に少し摘まむ物をオーダーすると、なんとお通しが出てくる。

ナスとイカの煮物だったが、とても美味しく、店のレベルの高さが窺える。

そしてクーポンで1杯無料のドリンクを飲む。

連れはビールであったが自分はウーロン茶で調整とする。

しばらく後に、まず骨せんべいが出る。

カリカリでまぁまぁ食べられる。少し味が付いているのか食べやすい。

続いて板わさ。

白菜のわさび漬けとかまぼこであるが、わさびが強く辛かったのであまり食べられなかった。

お次は一人1本オーダーした肝焼き。

初めて肝焼きを食べたが臭みがなく、鰻のたれの味で食べやすく中々美味しかった。結構な量の肝だけに何匹分だろうか。

オーダーから30分程度経ってのこと、そしていよいよ本命のうな重 雪が出る。

初めから蓋なしで出てきた。テリが足りない気がするがそこは関東風。ごはんが完全に見えなくなるほどの鰻量で見た目もまずまず。

うな重には肝吸いと漬物が付いてくる模様。

店によっては別料金なのでお得感がある。

食べる前に皮の焼き加減を確認する。

レビューを見ると皮を焼きすぎて焦げているといった投稿がいくつかあり懸念点であった。今回の鰻は多少焦げているものの大丈夫そうである。

さて、食べてみると、あぁ鰻ってこんな味だったと思わず噛みしめる。黙々と食べる面々。本当に旨いものを食べているときは無言になる現象に見舞われる。鰻は箸で簡単に切れるほど柔らかく、ご飯は釜焚きだけあって粒が立ちとてもうまい。鰻と米の旨さで相乗的に旨いと感じるのだろう。タレがちょっと少なめな感があったので追いタレがあってもよかったかな。鰻そのものの味を味わうにはこの程度のほうが分かるかもしれない。

連れに感想を聞いても満場一致で満足が行く鰻であったようである。個人的には関西風の鰻が好みであるが、この店の鰻なら再訪してもよいと思えるほど旨かった。値段も全部入れて一人5000円であった。内うな重が4000円と考えるとコスパは良い。ワンドリンク無料分が効いているのは間違いない。うな重の高騰ぶりを考えると安い部類ではなかろうか。