食の備忘録 #186:磯丸水産 人形町店「海産物を食す」
2017年12月上旬訪店
割と都内のあちらこちらで見かける磯丸水産は炉端焼き風に貝や魚などを焼きながら一杯飲める居酒屋である。昔ここの蟹みそ焼きが旨いという噂を聞きつけ店に赴いたことがあったがそれ以来の磯丸水産である。割と近場の人形町にいつの間にかできてたので行ってみるかという感じであった。
ガラス越しに店の中が見渡されるのはどこの店舗でもそうなっているイメージである。時刻はちょうどいい時間のはずであるが、人形町という土地柄か客入りは4割程度と混んでいない。入ると目の前の空いているカウンター席に着く。適当にオーダーすると、すっとコンロに火が入れられる。
カウンター席はこんな様子。
最近割と普通になってきた電子メニューも完備。
さすがに居酒屋で素面というのも空気が読めない人なのでカシオレを飲む。
料理の方は、まずお通しが出る。
小魚とはんぺんが2種。コンロに乗せて焼く。
と、お通しが焼ける前に、次の料理が出始める。
シロサバフグの一夜干し。
活白蛤とホタテ。
そして、刺身5点盛り。
5点盛りでオーダーしたのに6点ある?とおもったらサービスで+1点だったようである。割と器が大きくて場所を取る刺身盛り。
そろそろ小魚とはんぺんが焼けてきたので食べる。
小魚は身がすっと骨から外れ鮮度が良いようである。味もまずまず。場所が開いたので貝を焼く。
焼けるまで暇なので刺身を食べる。
1種が2切れと少ないが、1切れが大き目。
味はまぁまぁであった。鮮度は悪くないが味はいまいちか。とはいえ1068円の刺身盛りであること考えればコスパは良いほうかもしれない。
ホタテが焼けて、とぱかっと口を開いた。
少し醤油を垂らしてみる。はんぺんは普通、空いた場所にフグを乗せる。
そろそろいい頃合かと思いホタテを食べると
ちょっとまだ早かったかな。こういった食べ方は慣れないので見極めが甘かったようである。
と、ここで蟹味噌の登場。
網の上の盤面は、蛤とフグである。
先にフグが焼けたようなので食べてみる。シロサバフグという魚のようであるが、味はフグであった。中々旨い。色が白いので焼きの見極めも中々難しい。空いたところにはカニを乗せる。
蛤も良さそうなので食べる。実に貝の味である。あんまり食べないので美味しいのか美味しくないのかよくわからない。こちらの方面はまだまだ研究が進んでいない。
焼けるまで暇そうだったので追加したマグロ2種盛り。
内容は、刺身盛りと被っていたので失敗であった。物は同じものなのでまぁまぁである。とここで、炙ってはどうかと思い刺身を網の上に載せる。
甲羅の色も少し変わりぐつり出した蟹味噌。
表面が焼ける程度で網から降ろす。
炙っても中々旨い。割とありである。蟹味噌も焼けたので食べると甘味とコクがあり大変美味である。ここまで来るとちょっと味が整い過ぎているので作った味といったところか。ただ食べにくいのが難点である。箸で蟹味噌は掬えない。と、ちょうど炙った魚があったのでつけてみる。
蟹味噌が炙った身に絡みついて丁度よい。
食べてみると結構旨い。刺身は割と淡泊だったのでこういうのも悪くない。蟹味噌がやはり一番うまくいつまでも食べていたい気になるがお代わりというわけにもいくまい。
魚がメインだとあんまり胃に溜まる感じがしないのでいくらでも食べられそうであるが、そこそこ食べたので終わりにした。
会計は4500円と高めという印象。得られた満足感に対して割に合っていない。肉類に比べれば、余分な脂がないので食べたという気になれなかったのかもしれない。株主優待券が手に入ったので来てみたが、再訪はちょっとないかな。
入り口に設置された生け簀には、今日食べたホタテや蛤が入っていた。