食の備忘録 #139: ダンシングクラブ東京「手づかみで食すシーフード!」
2017年4月上旬訪店
日本人たる者、箸で食事をする。そう躾られてきた人がほとんどであろう。手づかみで許されるものといえば骨付きのチキンか殻付きの蟹くらいであろう。そういった日本人の常識・慣習をくつ返すような店が世の中には存在しているようである。
アメリカから入ってきた手づかみでシーフードを食べさせる店があるという噂を聞きつけ調べてみると、たしかに手づかみのようであった。しかもテーブルの上に料理をぶちまけ、それを手づかみで食べるというのである。なんとも粗雑な印象を受ける謡文句であろうか。起源がどこかわからないが、テーブルマナーというかテーブルがないような食べ方である。
普段は見向きもしないがたまには変わった店に行きたいということであったので、手づかみシーフードに行ってみることにした。調べると何店舗かあるが新宿にあるダンシングクラブというお店が人気があるということなので、ひとまづ右に倣うような形で人気店に行ってみることにした。
人気があるということだったので、予約の電話をしてみたところ予約の締め切りが過ぎているので、当時開店に合わせて並ぶと座れるのではないかといわれてしまう。むむむ。いかんともしがたく、別の店にしようかとも思ったのだが別の店もぱっとせず。仕方がないので当日少し早めに行くことにした。
さて当日は店の開店30分前に店に着いた。早め早めと思い早く着きすぎたなと思ったが、店の入り口はすでに空いていたので中に進む。
階段を上がり左に自動ドア。
中に入るとなんと数組の先客が!?いったいこの人たちはいつからここにいるのか。少し進むと当日客用のボードがあったのでとりあえず名前を書く。この時点で前に4,5組がいた。恐るべしダンシングクラブ。
当日席はどの程度あるのかと思いながら一旦待ち合わせ場所に戻る。ダンシングクラブは新宿駅からすぐなので便利な立地である。駅で合流し連れを連れて店に戻るとびっくり。さきほどとは比べ物にならないくらいの人が店の入り口で待っているではないか。こうなってしまうと待機列表に名前を書きに行くのも一苦労だし後から来た人は、その存在に気づかないではなかろうか。
大半は予約客だろうと高をくくり開店を待つ。豪快なポスター。
こういうイメージなんだろう。食材が多すぎる気がするが何人前か。なぜかグッズ販売もしている様子。
さて、店が開店しようやく客が流れ始めた。やはり大半は予約客だった様子。割と早めに呼ばれて無事に席に着く。店の中に入ってみるとかなりたくさんの席があり、最終的には空いている席もあったので、電話で聞いたとおり当日開店までにくれば座れそうである。
テーブルに付きオーダーをする。予め目ぼしい物にあたりを付けてきているので、それらと後はその場の雰囲気でオーダー。テーブルに白い紙がテーブルクロスの変わりに敷かれる。
手づかみということでみんな店内の手洗い場で手を洗う。そうしている内にドリンクが到着。ドリンクはそれぞれ適当に頼んだが、マンゴービアのグラスのサイズにびっくり。
味は口当たりがよくジュースみたいだが美味しい。グラスが大きすぎるので大変飲みづらいw。ハーフヤードサイズはこのグラスのようである。
他のテーブルに出る料理を眺めながら談笑していえるとこちらのテーブルにも料理が並び始める。
店員もお奨めであったグラブケーキ(1個750円)
大きさはコロッケ程度であるが値段はお高い。アツアツのコロッケのような状態であるが手づかみで食べる。熱くて中々持てない。
ようやく割ってみると蟹身がぎっしり。この値段でも仕方がないと納得。味もとてもデリシャス。
次にきたのがシーザーサラダ(860円)
ストップというまでチーズを掛けてくれるサービスもあった。
当然手づかみで食べる。まだ片手キープで大丈夫。写真は取れる。
フライドポテトケイジャンスパイス(580円)
スパイスの効いたポテトで中々美味。
次に炙り蟹ローストガーリッククラブ(2000円)
これも熱くてすぐには食べられない。そもそも殻つきなので出すところから。悪戦苦闘しながら食べる。食べるとやはり蟹はうまい。さすがに両手が汚れてしまったので、一旦を手を洗いに席を外す。
そしていよいよメインディッシュ(皿はない)が登場。グラブバッグのシグニチャーソース(6200円)。
本日の蟹、イカ、エビ、貝、コーン、ポテト、にんじん、ベーコン、ソーセージのセット。
そして、ベーシックバッグ(1480円)+タラバガニ(6000円)をアメリケーヌソース。
タラバガニ、ムール貝、コーン、ポテト、にんじん、ベーコンのセット。
全体のボリューム感はこんな感じ。やっぱりアツアツで中々食べられない。手づかみではなくてもいいのではと、皆の頭に上がっていたのではないだろうか。手づかみで食べるという普段では味わえない背徳感のようなものを感じつつ食した。
グラブバッグの方がシグニチャーソースで自分の好みであった。辛口のスパイシーソースといった感じ。タラバガニのほうのソースは、パスタのクリミーな感じのソースといった印象。タラバガニ自体がうまかったのでそっちがよかったという人が多かった。グラブバッグの蟹は、数に限りがあるので中々皆手が出なかった。
食べ終わるともう終わりかといった感じ。我々のグループはよく食べるのでまだまだもう一周いくか?くらいの勢いがあったが、さすがに値段が値段なのでこの店はお開きとした。
周りをみると男女比3:7くらいで女性ばかりであった。ボリューム感は女性に合わせてあるのかもしれない。途中で店員のダンスタイムがあったり、ハッピーバースデーのお祝いがあったりと、パーティー的な会をやるにはもってこいなのかもしれない。
一人7000円とコスパもそんなに良くなかったが、味は悪くなかったので再訪があるか微妙なところ。