食の備忘録 #173:大酋長「ランチ焼肉を食す」
2017年10月中旬
大酋長といえば、秋葉原では割と有名のようである。ランチタイムだと焼肉食べ放題で1080円である。今時この値段で食べ放題というだけでも驚きであるが焼肉である。さすがにこの値段でやっている焼肉屋はほかにあまり見ない。
しかし例に漏れず安い焼肉食べ放題は、肉質が悪く、どんな肉でも肉なら旨いと感じた若いころならともかく舌が肥えてくると、筋張った肉は喉を通らなくなってきた。知人曰く肉なら焼けば食えると言わしめた店でもある。
興味はあったものの中々足が向かなかったが丁度秋葉原に昼に行くことがあったので行ってみることにしたのだ。
大酋長は秋葉原の雑居ビルの中にあった。
エレベーターを降りるとなんと行列がある。思わず180度回って帰ろうと思ったのだが、ランチタイムは60分制限なのでそろそろ代わり頃かと思い10分だけ待つことにした。ゆっくりとだが着実に進む。10分経つともう少し、ここまで待ったらもうすぐか?また10分。結局20分以上待っての入店となった。
通された席は普通のテーブル席でさすがに一人用の席とかはないようである。銀のお盆のような皿に肉を盛るシステムのようである。火はガスでロースターで焼くようである。周りを見ると割とひとり客が肉を貪っていた。7割くらいが男性客のようであった。
時間も短いのでさっそく肉を取りに出る。入り口正面のスペースが肉やサラダなどが置いている場所になっておりコンパクトにまとまっている。まとまっているせいで混雑っぷりがすごい。
とは言え人が来ない時もあったので素早く写真を撮りながら肉も取る。肉の冷蔵庫は2個で左の冷蔵庫には、チキン
豚カルビ、豚タンなどがあった。
タイミングが悪く肉があまりなかった。右の冷蔵庫には、ホルモン、豚カルビ生姜焼き、
下段には牛カルビ、レバー、牛ロースなどがあった。
肉冷蔵庫の反対側には、ご飯、カレー、みそ汁などがある。
肉とごはんの間の突き当りにはサラダバー。
種類はそこそこ。
初見ということで少な目に取ってきた。
牛カルビ、牛ロース、豚カルビ、鶏胸である。タレと調味料はこれ。
油の多いカルビから焼き始めるも冷凍肉を焼いている感じ。
分かってはいたが肉質は期待できない。食べると肉の味ではなく鉄を噛んだときのような???味がした。肉が悪かったかと別の肉を焼くがどれも微妙。食べていると多少慣れてきたのか肉が味がしてきた。
2週目を取りに行くと肉が補充されていた。
牛カルビ、牛ロース、豚の生姜焼きなど。やはり肉質は過去の焼肉食べ放題を鑑みても最低レベルであるが、値段が値段だけにコスパで考えるとそこまで評価は低くない。
席に着いて20分くらいであったであろうか。まだまだ店が閉まるまでに時間があるにもかかわらず店員が先に会計をと言ってくる。これにはさすがに興ざめである。まだまだこれからという気分であったがもう出て行けと言われたに等しくもう食べる気にはならなかった。所詮はその程度の肉である。2週目の肉を食べ店を後にする。
とてもとても再訪する気にはならない店であった。行列して入るような店ではない。ただ安ければよいという人向きなだけである。