食の備忘録 #49: 一風堂 銀座店「東京太つけ麺を試みる」
2016年8月下旬訪店
久しぶりに一風堂はどうだろうかと、一風堂へ向かう。最近一風堂へ行っても観光客らしく一団が行列を成しており、通り過ぎることが多かった。この日は観光客らラッシュも一段落したのか行列は見えず。チャンスと思い入店。
入ってみるとお昼のピークライムなのに珍しく結構な空席。丁度入れ替わりの絶妙なタイミングであったかなと思い席に着く。この後しばらくすると続々と客が入ってきたのでやはりタイミングの問題であったようである。
さて、メニューを見ると何やら普段見かけぬメニューがあるではないか。東京太つけ麺なる商品が期間限定で登場とのこと。付け麺はラーメンというよりももはや別料理という印象なのでラーメンの気分の日につけ麺は避けるべきであるが、一風堂へ来る機会というのも中々ないのでここは勝負とばかりにつけ麺を選択。
お茶を飲みながら待つ。一風堂のお茶は、ちょっと癖があるというか油が分解されそうな味である。こういう細かいところに気が回り、コストが掛けられるのは良い店である。ただその分値段に跳ね返っているような気がしないでもないわけであるが。
そうこうするうちにつけ麺の到着である。
こう来たか、といった感想。
麺の皿に寄り一枚。
底が浅そうな大きいさらにきれいに盛られたラーメンらしかぬ盛り付けである。スプーンに載せられた半熟の黄身が彩りとして良いアクセントになっていると思う。が、海苔となりに緑が入っていたらもっと良かったであろう。商品のサンプル絵はねぎと揚げ玉が盛られている。なぜないのか?
答えはこちら。
スープのほうに入ってますね、予め。何だろうね、これは。手抜きとしか思えない。盛り付け皿にあるべきものが、スープの中に入った状態で提供されていては、意味がない。現場の勝手な判断であるような気がする果たして・・・。
盛り付けはさておき、味の方はというと。つけ麺にありがちな魚介押しのスープともちもち系の太い麺。これはこれでありで美味しいのだが、果たして一風堂が出す必要があったのか疑問。そこいらにある割と美味しいつけ麺のコピー商品のレベルを脱していない気がする。2回目はないかな~といった感じ。
やはり一風堂は細めんのとんこつに限るということであろうか。